電子カルテのクラウド利用時における注意点

カルテを電子化してクラウドを利用し、患者の医療データの共有化ができることにより、患者側と医師側の双方にメリットがあります。まずは、これまでの膨大な紙のカルテを無くすことができ、紛失の恐れや確認ミスも起こり難くなります。さらにクラウドを利用することで病歴の共有ができるので、診察時間が短くなり、適格な医療を受けやすくなります。また今後は、厚生労働省からマイナンバーカードを利用し遠く離れた病院間でもカルテや診療報酬明細が共有できる制度を導入するとの発表もあり、セカンドオピニオンや急変で運びこまれた病院での診察もスムーズに行えます。さらにマイナンバー化されることで、患者の医療、介護、障害福祉、子育てにおける自己負担の上限を世帯ごとに定めて、上限を上回る負担は免除される仕組みも検討されています。

クラウド型の電子カルテについて

カルテの電子化とクラウドの仕組みについて説明します。これまで医師が紙に記入していた診療内容のカルテをパソコンで打ちこみ、保存します。従来は、カルテに添付する形だったレントゲン画像なども、電子カルテに含むことができ、患者の情報を一つにまとめて管理できます。また、手書きが一般的だった為に解読不能なカルテもありましたが、テキストベースの電子カルテでは誰でもわかりやすく、認識の向上化が図れます。また、クラウド型の電子カルテとは、特定のパソコンのみで作業するのではなく、インターネットを通じてサービスを必要な時に必要な分だけ利用することができます。そのメリットは、院内でハードウエアをインストールする必要もなく、またサーバ室を確保できない院内でも有効です。システムの導入による初期費用や運用コストも軽減されます。

電子カルテの利用時に生じるリスクとクラウド利用のメリット

カルテを電子化する場合のリスクと対策について説明します。災害時の停電やネットワーク障害などが起きると、患者のカルテ閲覧ができなくなり、緊急時の診察ができなくなります。しかしクラウドを利用することで、システムダウンのリスクを最小に抑えることができます。また、ハッカーによる盗難リスクも問題になりますので、ウィルス対策も重要になります。その為、院内にシステム管理の人材を常駐させる、または外部委託でシステム管理等をすると、人材コストがかなり掛かってきます。その対策として、電子カルテに特化したクラウドを利用することで、それらのリスクを回避できます。災害対策が充実して、高セキュリティなネットワーク網を持ち、サポートデスクが充実しているクラウドを利用すると、安全でトータルコストも抑えられます。